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近隣トラブル・下の住人に砂を撒いて嫌がらせの71歳を逮捕 

社会・メディア
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先日、マンションのベランダから、暴言を吐きながら下の部屋の住人めがけて砂を撒く女性の動画がニュースで話題になり、この71歳の女性は嫌がらせ行為の近隣トラブルで逮捕されました。

これと同じようなニュースを以前にも見た記憶があります。

人間が密集して暮らしている限り、近隣トラブルはいつの時代もなくならず、そしてあなたもいつ巻き込まれるかわかりません。

 

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砂撒き暴言近隣トラブルの概要

今回の加害者、71歳の女性の嫌がらせ行動は今始まったことではありません。

長いことこのマンションで暮らしており、15年以上前からトラブルメーカーと周囲から認識されていたようです。

今回は、被害に遭った下の部屋の住人が警察に届けたことで事件になりましたが、嫌がらせの被害者は1人だけではなかったのです。

 

向かいの家が換気扇をつけただけで、焼肉のにおいが臭いと石を投げ、近所の公園の子供に走るなと杖を振りかざすなど、とにかく近隣全てを対象にしていて、マンション内だけの話にとどまらず・・・。

今回、警察に届けた下の部屋の方にも、引っ越してからすぐに嫌がらせが始まったようです。

上から砂を撒いたり水を撒いたり、夜中の大音響の騒音、暴言、顔を合わせると杖で叩こうとするなど、かなり理不尽な被害に遭っていたとのこと。

 

きっかけは、5年前、加害者がスパッツをベランダから落としたことを下の住人に盗まれたと思い込んだからということですが、だいたい、その理由も何?という感じです。

あまりにも嫌がらせがひどいので警察に相談したところ、証拠を動画撮影するようにアドバイスされ、それが今回ニュースで流れた動画です。

これを証拠として4月30日に逮捕されるにいたりました。

この動画の中では、砂だけでなく、どうやら尿器に入った尿らしき液体も撒いているようで、本当に最悪でした。

 

加害者は71歳でこのマンションに一人暮らし。

夫と娘がいたらしいのですが、今はいないということで、その詳細はわかりません。

今回の被害者より前にいた住人も嫌がらせに耐えかねて出て行き、さらに加害者の部屋の上の住人も同様に出て行っているそうです。

 

近隣トラブルを起こす人の心理

隣に誰が住んでいるのかもよくわからないというような時代ですが、やたらと近隣の人の行動や暮らしぶりが気になって仕方ない人もいます。

何故そんなに他人のことが気になるのでしょう?

 

過剰に他人が気になるのは、その他人をコントロールしたがる傾向が強いことの表れとも考えられます。

自分が正しく相手もそれに従うべき、という思いがある為に、相手の行動がいちいち気になり思い通りにならないので腹が立ってくる。

コントロールしたい気持ちは、自分が優位に立ちたいという気持ちでもあります。

 

または、近親憎悪と言って、自分と似ている部分を持っている相手に対し、本来は理解し合えるかもしれないのに嫌いになるととことん嫌になり、その気持ちがトラブルに発展し嫌がらせに変わっていく。

しかし、そういった心理と無関係に、ただただ常識の枠を超えた信じがたい行動を取る人もいます。

 

今回の嫌がらせの原因は加害者の被害妄想というのが妥当でしょう。

スパッツを盗んだ云々ということで、そのような理由で因縁をつけてくる人もいないわけではないでしょうが、どうやらその主張は本人に修正できないものであり、妄想という以外ないと思います。

この加害者は、妄想の症状があるような何か心の問題を抱えているのかもと想像します。

 

近隣トラブルで逮捕されても結局その家に戻って来る

近隣トラブルで警察沙汰になったとしても、それほど大きな罪にはならないことが殆どです。

その時は逮捕されて解決したようにも見えますが、結局はすぐに帰ってきてしまいます。

もしも近隣トラブルが嫌がらせにとどまらず、傷害事件など重大なものに発展していれば別です。

しかし、水を撒いたとか砂を撒いたとか騒音を出したというようなものであれば軽犯罪、迷惑防止条例違反というような軽い罪が適用されるくらいでしょう。

 

これに身に覚えのないような風評を流されたとか、事実でないことを近隣周辺で叫び続けたなどがあるなら名誉棄損。

嫌がらせによって何か破損させられた、使用できなくなったなどの損失があれば器物破損。

勝手に敷地内に入って嫌がらせをされたなら不法侵入など、適用できるものはあるかもしれません。

また、騒音だけであっても、それによって被害者が不眠になり実際に心身のバランスを崩して治療が必要になったなどの被害があれば、その診断書で傷害罪として訴えることも可能ではあります。

 

そのどれをとっても、被害者側が嫌がらせの証拠集めをしなければならず、近隣トラブルを解決するにも大変なエネルギーが必要になります。

そして、加害者は執行猶予などで結局またそこに戻って来るのです。

これは被害者にとっては本当に恐怖だと思います。

 

近隣トラブルの根本的な解決方法はこれしかない

話し合いが期待できないような相手との近隣トラブルを根本的に解決するには、加害者か被害者のどちらかがその家を出て行くしかありません。

賃貸住宅であれば、そこの家主次第で加害者側が近隣に迷惑をかけないという賃貸契約に違反ということで退去させられるケースもあるようですが、その内容はよほどのことに限られると思います。

警察沙汰になるほどのトラブルであれば、それも可能かもしれません。

 

また、被害者側も、賃貸住宅ならば、その家から引っ越すことが平和な暮らしを取り戻す手っ取り早い方法ではあります。

私も実は、以前いた賃貸住居の上の部屋の夜中の騒音に耐えられず、かといってトラブルになるのも嫌で、何も言わずに引っ越しをしたことがあります。

私自身、その部屋に執着する理由もなかったし転居も可能だったので、そのような回避ができたわけです。

 

だけど、これが引っ越しの難しい状況であるとか、ましてや持ち家となるとそんな簡単な話ではなくなります。

今回の事件のマンションも、分譲マンションです。

加害者は、このマンションを新築の時に購入したようですが、それもまた嫌がらせの理由だそうで、中古で安く購入している入居者が気に入らないらしく、そういった暴言も吐くのだそうです。

そんなものはどこにでもある当たり前の話なのに、受け入れられずに恨みや妬みを持っているところが怖いです。

 

変わっていく入居者や環境に馴染めないことに不安があるのかもしれませんが。

持ち家の場合は、本人がその家を手放さない限り、誰にも退去させる権利はありません。

 

このマンションを出て行ったという家族も、嫌がらせに耐えかねてマンションを売却したということですね。

大変なことですが、そうしてでも引っ越しをしたいと追い詰められていたのでしょう。

 

騒音おばさんの事件

この事件で思い出したのが、以前、やはり世間を賑わせた「騒音おばさん」です。

隣人への嫌がらせで「引っ越し!引っ越し!」と独特なテンポで布団叩きをし、音楽を大音響で流し、近隣トラブルの加害者になったおばさんがいました。

騒音おばさんは2005年に傷害罪で逮捕されて、最高裁まで争い、結果的には騒音おばさんの敗訴で懲役1年8ヶ月の実刑判決が下されました。

 

ネット上では、この騒音おばさんの方が最初は被害者だったという話もありますが、事実がどうなのかはわかりません。

ただ、このおばさんの境遇が大変気の毒であったことや隣人以外には普通の人だったとも言われますので、理解不能な嫌がらせというだけではなく、おばさんなりの事情がそこにはあったのかもしれません。

 

この騒音おばさんも、今回の加害者と同じで、1人で暮らしていました。

もしも家族がいれば近隣に執着することもなかったかもしれないし、家族がブレーキになってくれていたかも・・・。

 

まとめ

ネットで近隣トラブルというワードを調べると、実にいろいろな種類のトラブルが出て来ます。

日本のような住宅事情では、干渉し合わずにすむ距離もなかなか取りにくいので、ささいなこともトラブルに発展しやすいのではないでしょうか。

最初は小さなトラブルであっても、どのような重大な事件に発展するかわかりません。

近隣トラブルは当事者同士で解決しようとせず、必ず管理会社とか家主とか中間に位置する人を間に入れて話し合う、これが原則です。

ただでさえ、価値観の違う他人同士、だからこそトラブルが生じているわけですから、話しているうちに感情的にエスカレートしてしまうと危険です。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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