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看護師へのセクハラで医師処分 深刻なのは医師か患者か?

2018/11/26
 
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最近、世間ではセクハラという言葉がさかんに飛び交い、あちらこちらで議論されています。

先日も千葉県で看護師にセクハラした医師が処分される事件がありました。

看護師がセクハラを受ける相手は、医師だけではなく患者であることもあります。

看護師は職業柄、人と接触する機会が多く、いろいろな人がいますので、セクハラやパワハラに遭いやすい環境にあると言えるかもしれません。

今回は、看護師のセクハラ問題についてまとめてみましたので、よろしければお付き合い下さいね。

 

千葉県の医師が看護師にセクハラして懲戒処分に

2018年3月、千葉県の病院勤務の30代の男性医師が、女性看護師に対するセクハラ行為で停職1ヶ月の懲戒処分を受けたことが公表されました。

この男性医師はその後に依願退職しています。

セクハラの経緯は、男性医師が同僚医師、看護師と飲み会の後、店外で女性看護師の身体を強引に触り、そのことを女性看護師が上司に相談して発覚しました。

男性医師は深く反省しているそうです。

 

この事件のことを知り、正直なところ「そんなことで処分?」というのが私の感想でした。

飲み会の席でこのようなことは私も心あたりがあります。

私も昔、泥酔した医師とタクシー同乗して思いきり触られたことがあります。

ただ、私より若い医師で、普段から仲良くしていたので、「先生!酒癖悪い!!」という叱咤で、みんなの笑い話にして終わることができました。

 

しかし、普段その医師と看護師はどんな関わりだったのか、どのように触ってどのように拒否したのか、状況がわかりませんので、同じではありません。

上司に相談したというところからも、この女性看護師にとっては本当に不愉快で恐怖だったでしょう。

 

セクハラは「性的嫌がらせ」・男性女性どちらにも適用される

そもそもセクハラの定義とは何でしょうか?

 

法務省の資料によると、日本で初めてセクハラ問題での民事裁判が行われたのは1989年。

この年に「セクシュアルハラスメント」は流行語大賞の新語部門金賞を受賞したそうです。

1997年には男女雇用均等法が改正され、女性に対する差別、セクハラの法規定がなされ、2007年にはさらに改正によってセクハラ規定の範囲が男性にも適用になりました。

つまり、セクハラは、男性から女性に対するものだけではなくその逆もあって、男女どちらに対しても性の差別的な扱いが禁止されることになりました。

参考:法務省人権擁護局 http://www.moj.go.jp/jinkennet/asahikawa/sekuhara.pdf

 

セクハラの2つのパターン

《対価型》

職務上の地位を利用して性的な強要をし、拒否した人に対し、減給、解雇、降格、異動などの不利益を与える行為。

触るなどを強引に行えば、それは犯罪でありセクハラにとどまらなくなります

《環境型》

性的関係の要求はないが、性的な言動などでそこで働く人を不快にさせる行為。

セクハラに該当するのかは受けた相手の受け止め方次第ということになるが、相手が嫌がっていなかったとしても、それを見ている周りが不愉快であればセクハラを認められることがある。

 

セクハラを行っている本人は、実は悪意のない普通の会話であるかもしれません。

しかし、相手がそれをどのように受け止めるかということになるので、それまでは我慢できたけどもう我慢できない、とセクハラ問題に発展する可能性もあります。

また、事業主はセクハラへの対策をしなければならないという法的義務があります。

 

具体的なセクハラ行為

体に直接触る行為。

胸やお尻の身体的な特徴など体に関する性的発言。

異性関係、性生活などプライベートの性的な話題に踏み込む発言。

性的な写真、画像、動画などを持ち込んで人目に触れさせる行為。

嫌がる相手に職務上の立場を利用してデートを強要する。

性的な風評を流す行為。

「女(男)のくせに」などの性別による表現。

周囲が不快に感じるような露出の多い服装や性的アピール。

 

看護師は日常的にセクハラを受けやすい環境にある

看護師の悩みの中には、セクハラも入っています。

そして、それは少ないことではなく、深刻な悩みになっている例も多いのです。

 

看護師は、仕事上、多くの患者と接触しますが、その人の性格や背景、環境なども様々です。

自分勝手な言い分だけを通し何でもクレームをつけたがる、モンスター患者もいれば、看護師を性的な目で見て、平気で身体に触って来るような患者もいるのが現実です。

 

また、医師との関係が上下関係になっている場合、パワハラが起こりやすい状態では同時にセクハラも起こりやすいと言えるかもしれません。

上下関係になっている場合はと書くのは、組織によって医師との関係もずいぶんと違ったものになるからです。

 

ちょっと逸れますが、私自身は、過去に水商売の経験があることが、コミュニケーションにおける強みであり、役に立ったと感じています。

*参考記事

離婚後もDVの記憶はトラウマになる 私が苦しかった症状とは

 

「看護師とは!」と真面目におっしゃっている方達からは怒られるかもしれませんが、私は看護師と水商売は共通する部分があると思っています。

どんな相手でも、抵抗することなく柔軟に人を受け入れる。

腹が立っても嫌な相手でも、「接待」という感覚に自分を持って行けば、楽に乗り越えられることもありました。

それは決してセクハラされっぱなしになると言う意味ではありません。

適当にあしらうとでも言いますか、動じないで流す技は、水商売の世界で酔客を相手に身に着けたものと実感します。

 

患者からのセクハラ・でも病状のこともある

患者さんの中には本当に人をバカにしているというか、看護師は自分のお世話係、何をしても許してもらえると思っているような非常識な人も確かにいるでしょう。

しかし、全ての患者さんが確信犯ではないことも念頭において対処しなければならないのは、看護師が他の職種と違うところではないでしょうか。

相手はそのような理性が保てなくなっている病状であることもあります。

 

たとえば、認知症の男性患者の場合、まだ進行してなくて人格がある程度保てていたとしても、そのような面が強調されてしまうこともあります。

ネット上には、認知症のセクハラも許せないというような看護師の意見もあるようでしたが、それはセクハラという方向とは違い、「病状」ととらえるべきと思います。

 

もっと極端な話をすれば、精神科病棟の夜勤でラウンドをしている時、若い男性患者が女性看護師に自慰行為を手伝って欲しいというようなこともあります。

もちろん手伝いませんが、止めさせることもせず、特別な反応もしません。

しかし、精神科入院中の若い男性患者の性衝動には理解も注意も必要です。

動じないで毅然と対応するけれど、軽蔑や敵視とは違います。

普通なら職員に隠しておくだろうそのようなことをラウンド中の看護師に言うという、理性に欠けたその病状について記録に残すのです。

精神疾患で病状が悪くなると、性的な症状が表に出るのは女性患者にもよく見られます。

男性看護師の前で裸になるとか誘惑するとか、診察室で医師の前でいきなり服を脱ぐとか、そういうこともあります。

精神科は特殊かもしれませんが、看護師は患者のセクハラに対して医療の専門としての目を持つことが必要だと思います。

 

セクハラは1人で抱え込まないこと

事業主はセクハラへの対策をしなければならないという法的義務があります。

ですので、遠慮なく上司に相談しましょう。

上司がセクハラ本人であればその上の上司に相談しましょう。

 

職場によってはそのような窓口も設けてあるはずで、看護師も、大きな組織であれば労働組合やそのような問題を取り扱う部門があるはずです。

そして、まずはセクハラをしている本人に事情を聞いて注意をするという対応になるようです。

しかし内容が深刻であるとか繰り返す場合は、処分ということになります。

千葉のセクハラ医師は処分されていますので、ニュースの文面ではわからないような深刻なものだったのかもしれません。

 

ただ、これが個人経営で少人数の組織の場合は、このような問題を内部だけで処理するのは難しいと思います。

自治体によっては労働基準監督署などの外部の組織にそのような窓口が設けてあることがあるようですが、セクハラは介入できないという意見も。

それでも労働基準監督署は、一応話は聞いてくれますので、そこから相談機関に繋いでもらうとよいと思います。

セクハラ問題に慣れている弁護士も今は見つけやすく、最終的にはそれが確実です。

いずれの場合も、うやむやにせず解決したいという本人の強い思いが必要です。

 

まとめ

セクハラは受ける側の感覚にもよりますが、辛くて追い詰められているのに我慢している必要もないし、何でもかんでも「セクハラ!」と過剰反応するのもどうかとは思います。

しかし、このような時代ですので、職場での迂闊な言動は男性も女性も気を付けた方が良いということでしょう。

患者からのセクハラについては、医療者としてその人を見るというような観察眼も必要だと思います。

また、トラブルに発展させないですむようなコミュニケーションスキルを磨くということも大事なのではないかと思っています。

最後までお読みいただきありがとうございました。

*おすすめ記事

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