裁量労働制に縁なし ナースはひたすらシフトに縛られる職種

看護師の仕事

ナースの仕事はシフト表が全てです。

ついこの間、働き方改革の中で「裁量労働制」が議論を呼びました。

でも、ナースはこの職種に就いている限り、そのような働き方とは全く無縁です。

今日は、ナースのシフト表の話をしますね。

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働き方改革で裁量労働制と言ってるけど何?

裁量労働制

裁量労働制・・・さかんに言われていますが、私は正直なところ、何が問題なのかピンとこなかったのです。

多くの職種では、何時から何時まで・・・と決まった勤務時間で仕事をしているのが一般的ですよね。

時間に縛られないのは自由で、なんか羨ましく感じてしまいました。

 

裁量労働は、認められる職種が限られています。

自由そうでいいと思っても、それが向かない職種に勝手に導入できません。

裁量労働制は、労働時間の考え方が実労働時間ではなく、一定の時間とみなす制度です。

・・・この説明も、何かしっくり来ないかもしれないですね。

この仕事量であれば月に何時間の労働だろうとみなして、それに応じた給料が支払われます。

出勤時間とか退勤時間の縛りはありません。

その人の裁量に任される形になります。

一見、すごくよさげでもありますが、時間の制限が決まってないので、実労働が多くても残業代などは発生しません。

 

ただし法定労働時間というものがあります。(1日8時間、週40時間

それを越えるようならば、最初にその条件で労使協定を結んでおかなければなりません。

そして賃金も割増で出さなければならないのです。

Wikipediaに教えてもらおう

何でも教えてくれるWikipediaでは、裁量労働制について次のように説明されています。

 

裁量労働制は労働基準法の定めるみなし労働時間制のひとつとして位置づけられており、この制度が適用された場合、労働者は実際の労働時間とは関係なく、労使であらかじめ定めた時間働いたものとみなされる。

業務の性質上、業務遂行の手段や方法、時間配分等を大幅に労働者の裁量にゆだねる必要がある業務に適用できるとされる。

適用業務の範囲は厚生労働省が定めた業務に限定されており、「専門業務型」と「企画業務型」とがある。導入に際しては、労使双方の合意(専門業務型では労使協定の締結、企画業務型では労使委員会の決議)と事業場所轄の労働基準監督署長へ[2]の届け出とが必要である

裁量労働制を採用するには、労働基準法第38条の3及び第38条の4[4]の要件を満たす必要がある。専門的職種・企画管理業務など、業務の性質上、業務遂行の手段や方法、時間配分等を大幅に労働者の裁量にゆだねる必要がある職種であることが条件である。

当初は極めて専門的な職種にしか適用できなかったが、現在では適用範囲が広がっている。

Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/

 

聞き慣れない言葉が並んでいますね。

裁量労働制は、対象になる職種が厚生労働大臣によって指定されています。

対象になるのは、法律が認めた業種に限ります。

たとえば・・・・

システムコンサルタント、記者・編集者・ディレクター・デザイナー・弁護士・税理士・コピーライター等

が認められている職種になります。

フレックスとは違う

フレックスタイムという労働形態もよく耳にしますよね。

私は、看護師ではない職種でフレックス勤務をしたことがあります。

こちらも時間に縛られないイメージがあるので、裁量労働と似ているように思いがちですが違うのですよ。

 

フレックス制は、出勤時間と退勤時間を労働者が自分で決められるというだけです。

給料は実労働時間で計算されます。

この形は柔軟で仕事がしやすかったので私は好きでした。

裁量労働制がなぜ問題になるの?

 

  1. 実労働時間がどんなに多くても、最初に決められたみなし時間の報酬であり、現実と評価がかけ離れているという点
  2. 労働時間が明確ではないので、長時間労働に拍車がかかる点
  3. 仕事量が多く、休日すらまともに確保できなくなる点
  4. 残業代を払わなくていい→でも出退勤時間は決められている→残業は裁量次第という解釈など、企業側が都合よく制度を使うおそれがある点

 

安易にこの制度を拡大すると、正当な対価が支払われずに、実際には労働者が長時間労働を強いられるという危険な労働形態になりかねない点が問題、と理解できます。

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ナースはシフト表を穴が開くほど眺める

ナースの勤務は、その業務の性質上、決められた時間内をきっちり働かなければ成り立ちません。

労働形態はこの先もずっと同じだろうと思います。

自分で判断して勤務時間を決めるなど、絶対に無理な職種です。

病院や施設などでは、全員が同じ時間に勤務して一斉に休日を取るということもありえません。

カレンダーなんて関係ありません。

ナースに必要なのは、シフト表です。

シフトがナースのすべてを支配する

勤務先によって、シフトの決め方は多少違います。

勤務時間の基本は、日勤、準夜勤、深夜勤で、それに遅出とか早出とか入るところもあります。

昔、早出の半日というシフトがあるところで働いたことがあります。

早出は6時くらいから働くので朝早いですが、半日がくっついているので、午前中のコーヒータイムくらいにはもう仕事が終わるのです。

それからがまるで休日のように十分使えるので、私はこの勤務が好きでした。

 

基本の勤務時間は、

  • 日勤=朝から夕方までの勤務
  • 準夜勤=夕方から夜中までの勤務
  • 深夜勤=夜中から朝までの勤務

として、交替シフトが組まれます。

 

最近は、この3交替よりも2交替のところが増えて来ましたね。

2交替は、3交替の準夜勤と深夜勤をぶっ通しで16時間+α働きます。

2交替の夜勤は長いからきつくて嫌だと言う人もいますが、夜中に出たり入ったりする3交替より、夕方出勤すればひと晩で終わる2交替がいいと言う人もいます。

ここはナースそれぞれ好みがあると思いますが、ナースの生活はシフトが全てです。

 

毎月、来月はどんなふうになっているのだろう?と、シフト表が発表されるのを心待ちにして、発表されたらとにかく眺めます。

眺めても一度に頭には入らないのですが、眺めます。

不思議とその時は一瞬シーンとなりますよ。

眺めているのは、自分の勤務だけではありません。

夜勤の相棒は誰とか、自分が夜勤明けの日の日勤メンバーは誰とか、チェックしたいことがたくさんあるのです。

穴があくほどシフト表を凝視している人もいます。

その人は、おそらくそのシフトに納得いかない箇所があるに違いありません。

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雪が降る日は前日から病院に泊まるのが当然

ナースのシフトは絶対です。

特に夜勤は人数が少ないわけですから、穴をあけることは許されません。

いきなりシフトを入れ替えることがどれほど難しいことか、みんなわかっています。

 

日勤だとまだ何とかなりますが、どこもギリギリで回しているのがこの業界なのです。

だから、体調だけでなく、台風とか大雪とかは不安の種です。

「もし明日が大雪と思うのなら、前日から病院に泊まりなさい」とも言われましたね。

心配して「病院に泊ってもいいのよ」ではないです。

来れないなんて許されないのだから当たり前なのです。

私は当時、まだ若くてみずみずしい看護師でしたので、びっくりしました。

 

そう言えば、これまでにも台風や大雪はあったはずですが、業務が回らないようなことにはなってないですね。

みんな何が何でも出勤していました。

私が深夜勤だった日の明け方に大雪が降って、日勤者がなかなか到着せず、仕方ないので揃うまでそのまま勤務したことはありました。

今なら倒れるかもしれませんが、懐かしく思います。

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残業手当はなくて当然

ナースの労働環境の中でも、条件に恵まれているところとそうでないところの差は結構大きいです。

実は、病院はブラック企業も多いのです。

私は、転職を何度もしたのでいろんな勤務先を見てきましたが、全てが揃ったとことはなく、どこに妥協点を見つけるかに尽きます。

 

  • 給料は安くても好きな部署で働きたい
  • 人間関係が良く居心地が良ければいい
  • ギスギスしていようがこき使われようが給料がすべて
  • 何でもいいから定時で帰りたい

 

事情や考え方はそれぞれですからね。

ナースはサービス残業が日常です。

残業手当が付くのは、よほどの時だと思います。

わずかでも残業した分がきちんと手当としてもらえるのは、公立など一部のしっかりした勤務先だけです。

なので、残業手当はないものと諦めていて、もう慣れてしまいます。

前倒しの残業で、その日の自分の担当の情報収集をするために、勤務時間よりもずいぶん早く出勤するというのも暗黙の了解です。

ギリギリに出勤する人は誰もいません。

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まとめ

ナースは、裁量労働制など絶対にできない職種。

何よりもシフト優先、毎月それに縛られ、這ってでも出勤する職種です。

台風で会社が休みになった話や、リモートワークなど聞けば羨ましくも思います。

裁量労働も、本音を言えば私はそういう働き方に憧れもあるのですが、問題が多いのももちろんわかっています。

結局、その職種でなければわからない苦労がそれぞれあり、隣の芝生は青く見えるものなのかもしれませんね。

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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