アラフィフジプシーナースのブログ

裁量労働制に縁なし ナースはひたすらシフトに縛られる職種

2018/11/26
 
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こんにちは。ゆきのです。

いきなりですが、結論から言えばナースの仕事はシフトが全てです。

つい最近、働き方改革の中で「裁量労働制」が激しい議論を呼びました。

ここを読まれている方にも、もしかしたら渦中のお仕事の方はいらっしゃるかもしれません。

ナースは、この職種に就いている限り、そのような働き方と無縁の世界です。

しかし、ナースの主な勤務体系であるシフト勤務にも辛さがあります。

今日はその話を綴ってみたいと思います。

働き方改革で裁量労働制が問題になっています

 

裁量労働制って何?

 

裁量労働制・・・さかんに言われているけど、私は正直なところ、何が問題なのかもピンとこなかったです。

何時から何時まで・・・という勤務時間を決められて仕事をしているのが、多くの職種では一般的です。

時間に縛られないって、自由で魅力的じゃないの?とも思いました。

裁量労働は、そういうスタイルが認められた職種に限られています。

自由そうでいいからと思っても、それが向かない職種に勝手に導入できません。

 

裁量労働制は、労働時間の考え方が実労働時間ではなく、一定の時間とみなす制度です。

この説明も、何かしっくり来ないですね。

その仕事量なら月に何時間の労働だろうということを初めにみなし、それに応じた給料が支払われるのです。

出勤時間とか退勤時間の決まりはありません。

その人の裁量に任される形になります。

時間の制限が決まってないので、実労働が多くても残業代などは発生しません。

ただし、法定労働時間というものがあり(一日8時間、週40時間)、それを越えるようであれば、最初にそういった条件で労使協定を結んでおかなければならないことになってます。

そして賃金も割増で出さなければなりません。

 

Wikipediaに教えてもらおう!

 

何でも教えてくれるWikipediaでは、裁量労働制について、次のように説明されています。

 

裁量労働制は労働基準法の定めるみなし労働時間制のひとつとして位置づけられており、この制度が適用された場合、労働者は実際の労働時間とは関係なく、労使であらかじめ定めた時間働いたものとみなされる。

業務の性質上、業務遂行の手段や方法、時間配分等を大幅に労働者の裁量にゆだねる必要がある業務に適用できるとされる。

適用業務の範囲は厚生労働省が定めた業務に限定されており、「専門業務型」と「企画業務型」とがある。導入に際しては、労使双方の合意(専門業務型では労使協定の締結、企画業務型では労使委員会の決議)と事業場所轄の労働基準監督署長へ[2]の届け出とが必要である

裁量労働制を採用するには、労働基準法第38条の3及び第38条の4[4]の要件を満たす必要がある。専門的職種・企画管理業務など、業務の性質上、業務遂行の手段や方法、時間配分等を大幅に労働者の裁量にゆだねる必要がある職種であることが条件である。

当初は極めて専門的な職種にしか適用できなかったが、現在では適用範囲が広がっている。

Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/

 

・・・・聞き慣れない言葉が並んでいるのでちょっとわかりにくいですね。

裁量労働制は、対象になる職種が厚生労働大臣によって指定されています。

対象になるのは、法律が認めた業種に限ります。

たとえば、

システムコンサルタント、記者・編集者・ディレクター、デザイナー、弁護士、税理士、コピーライター等

が認められている職種です。

 

フレックスとは違う?

 

フレックスタイムという労働形態もよく耳にします。

私はフレックス勤務で働いたことがあります。(もちろん病院勤務以外で)

こちらも時間に縛られないというイメージがあるので、裁量労働と似ているように思いがちですが、これはまた違うのですよね。

フレックス制は、出勤時間と退勤時間を労働者が自分で決められるというだけです。

給料は実労働時間で計算されるものです。

この形は解放感があったので、私は好きでした。

 

つまり、裁量労働制が問題になるのは

 

  1. 実労働時間がどんなに多くても、最初に決められたみなし時間の報酬であり、現実と評価がかけ離れているという点。
  2. 労働時間が明確ではないので、長時間労働に拍車がかかる点
  3. 仕事量が多く、休日すらまともに確保できなくなる点
  4. 残業代を払わなくていい→でも出退勤時間は決められている→残業は裁量次第という解釈など、企業側が都合よく制度を使うおそれがある点

 

安易にこの制度を拡大すると、正当な対価が支払われずに、実際には労働者が長時間労働を強いられるという危険な労働形態になりかねない点が問題、と理解できました。

 

ナースはシフト表を穴が開くほど眺める

 

ナースの勤務は、その業務の性質上、決められた時間内をきっちり働かなければ成り立ちませんので、労働形態はこの先もずっと同じです。

自分で判断して勤務時間を決めるなど、絶対に無理な職種ですので。

ナースが一番多く勤務する病院や施設などでは、全員が同じ時間に勤務し、一斉に休日を取ることもありえません。

カレンダーなんて関係ありません。

ナースに必要なのは、シフト表です。

 

シフトがナースのすべてを支配する

 

勤務先により、シフトの決め方は多少違います。

勤務時間の基本は、日勤、準夜勤、深夜勤で、遅出とか早出とかが入るところもあります。

余談ですが、昔、早出の半日というシフトがあるところで働きました。

早出は6時くらいから働くので朝早いですが、半日がくっついているので、休日の午前中のコーヒータイムくらいに仕事が終わるのです。

それからでも一日が十分使えるので、良かったですよ。

 

ところでそれぞれの勤務時間は、

日勤は朝から夕方までの勤務

準夜勤は夕方から夜中までの勤務

深夜勤は夜中から朝までの勤務

になり、交替シフトが組まれます。

最近は、3交替よりも2交替のところが増えて来たようですね。

2交替は3交替の準夜勤と深夜勤をぶっ通しで16時間+αを働きます。

2交替の夜勤は長いからきつくて嫌だと言う人もいますし、

いちいち夜中に出たり入ったりする3交替より、夕方出ていけば一晩で終わる2交替がいいと言う人もいて、ナースそれぞれに好みがあります。

3交替は、地獄のような日勤深夜というシフトが多くなります。

夜勤についてはまた他の機会に改めて書きますので、説明はその時に・・・。

 

そんなわけで、ナースの生活はシフトが全てです。

 

毎月、来月はどんなふうになっているのかわからない複雑なシフト表が発表されるのを心待ちにして、シフトが発表されたらとにかく眺めます。

眺めてもなかなか頭には入らないのですが眺めます。

不思議とその時は一瞬シーンとなるのですよね。

眺めているのは自分の休日やシフトだけではありません。

夜勤の組み合わせは誰かとか、自分が夜勤明けの日の日勤メンバーは誰かとか、チェックしたいことが盛りだくさんなのです。

 

渋い表情で穴があくほどシフト表を凝視している人も。

その人は、来月のシフトで納得いかない箇所がきっとあるに違いありません。

 

雪が降る日は前日から病院に泊まりなさい

 

ナースのシフトは絶対です。

特に夜勤は人数が少ないわけですから、穴をあけることは許されない。

ナースはそう自覚しているものです。

いきなりシフトを入れ替えることがどれほど難しいことか、みんなわかっています。

日勤だとまだ人数が多いので、夜勤よりもちょっと余裕はありますが、どこもギリギリで回しているのがこの業界です。

だから、体調のことだけでなく、台風とか大雪とかは不安の種になるのです。

 

「もし明日が大雪と想像がつくなら、前日から病院に泊まりなさい」と言われたこともあります。

心配して、「泊ってもいいのよ」とかではないですよ。

来れないとか許されないんだから当たり前でしょう?という口調で言われて、私はまだ若かったので、そういう仕事なんだ・・・と改めてびっくりしました。

 

これまで勤務して来た中でも台風や大雪はあったのですが、そういえば業務が回らないようなことにはなったことがないのですよね。

私が深夜勤をしていた日に大雪が降って、日勤者がなかなか到着せず、みんなが揃うまで勤務を繋いだということはありましたっけ。

今なら倒れますが、懐かしいです。

 

残業手当って・・・・何?という日常

 

ナースが労働する環境の中でも、やはり条件に恵まれているところと、そうでないところの差があります。

病院なんてブラックな勤務先も多いです。

私は、転職をたくさんしていますので、いろんな勤務先を見ています。

ありふれた答ですが、どこに妥協点を見つけるかということに尽きます。

 

給料は安くても好きな部署で働きたい、人間関係の風通しが良く居心地が良ければいい、いや人がギスギスしていようがこき使われようが給料よければそれでよい、何でもいいからできるだけ定時で帰りたい・・・事情や考え方はそれぞれです。

 

ナースのサービス残業は日常です。

残業手当が付くのは、よほどの時しかありません。

帰る間際に緊急入院があって、担当は自分であったとか、そのチームのリーダーであったとか・・・。

わずかでも残業した分がきちんと手当としてもらえるのは、公立など一部の羨ましい勤務先です。

残業手当はないものと諦めているというか、慣れてしまうんですよね。

 

勤務開始時間よりもずいぶん早く出勤するというのも暗黙の了解です。

早く出勤するのは、その日の自分の担当の情報収集をする目的です。

段取りに慣れたらそこまで早くないですが、少なくとも誰もギリギリには出勤はしません。

情報が把握できてなくて困るのは結局自分とわかっているからです。

 

まとめ

 

ナースは、裁量労働制には絶対にできない職種。

だからこそ、本音を言えば、私はそういう働き方にちょっと憧れるのです。

単純なことではなく、問題が多いから反対が多いのももちろんわかっています。

でも、何でもかんでもシフト優先、毎月それに左右され、這ってでもその時間に出勤する生活だと、台風で会社が休みになった話とか勤務時間がずれた話とか、聞けば羨ましく思うこともあるのです。

結局、その職種でなければわからない苦労がそれぞれあり、隣の芝生は青く見えるものなのでしょうね。

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

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