アラフィフジプシーナースのブログ

精神科の看護師は患者からの暴力も多い 楽と思ったら大間違い

2018/11/26
 
この記事を書いている人 - WRITER -

こんにちは。ゆきのです。

看護師は、はっきり言うと肉体労働者で、そのことは、おそらくどの看護師も自覚していると思います。

楽な分野に変わりたい・・疲れが溜まると誰でも一度は考えるのではないかと思います。

そして話題に上りやすいのが精神科。

しかし、精神科は患者さんからの暴力も多く、実は楽ではない分野。

ちょっとシビアな話です。

 

精神科は精神的なケアだけではない・肉体労働も普通にあります

精神科は、患者さんの精神的なケアだけで、話をしていればいいと思っていたら大間違いです。

精神科でも、看護師は肉体労働であることは同じです。

 

高齢化する精神科病棟

 

最近は、精神科も高齢の患者さんが増えてきました。

一般の科でもそうですよね。

私が若かった頃は(いつかは聞かないで)、一般病棟にも若くて自立した患者さんは結構多く、大部屋などは活気もありました。

最近、そういう年齢層は外来治療か、急性期だけの短期入院で、入院しているのはほとんど介助の必要な高齢患者さんではないでしょうか。

 

入院患者さんの高齢化は精神科も例外ではなく、昔ははっきりと精神科対象の病気をお持ちの患者さんが多く、年齢層も若かったようです。

でも今は、認知症の症状が激しい高齢の患者さんなどが、精神科の急性期病棟に次々と入院してきます。

 

また、若い頃から精神病院に入院しているような患者さんも高齢化し、身体的な機能も低下していきます。

この長期入院は今や社会問題でもあり、出来る限り退院させて療養の病床数を減らす方向にはなっています。

病院によっては療養病棟を潰し、コストの高い精神科救急(スーパー救急)へと方向転換をしているところもあります。

しかし、何十年という気が遠くなるような入院をしている人(するしかなかった人)が、今更そう簡単に地域に帰れるなんてとても思えませんが。

精神症状そのものよりも、介助が必要になるとか寝たきりになったことが主な入院理由になってきた患者さんは、院内の内科病棟や療養棟にいらっしゃいます。

精神科病院も一般の病院と変わらず、介護の要素が濃くなっているのが現状です。

 

精神症状が悪いと日常生活も困難になる

 

高齢にならなくとも、精神科患者さんは、その症状から全面介助の状態にあることは多いです。

なので、入浴介助、トイレ誘導、オムツ交換なども精神科での日常的な仕事になります。

食事も介助しなければならない患者さんがいます。

本格的な医療処置は少ないですが、褥瘡処置とか傷の処置とか軟膏塗布とかはあります。

点滴することもありますが、針にはとても神経を使うこと、そして拒否の強い患者さんだったりすると、一般の科では何でもないことにやたらと時間を取られます。

拒薬がある患者さんに当たると、その薬一つのことで次に進めないことなどもあります。

 

患者さんからの暴力は冗談抜きに怖い

ここで言う暴力は、看護師による暴力ではなく、患者さんからの暴力の話です。

精神科ではきれいごとではなく、やはりその危険性は高いと私は感じます。

 

精神状態が悪い患者さんは、興奮していたり、衝動的であることも多いです。

若くて体格のいい男性患者さんの状態が悪かったりすると、私は正直、怖いです。

女性の患者さんでも、暴れていると数人がかりで抑えなければだめなことも多いです。

 

保護室にいる患者さんは病状が不安定

 

保護室は病棟との境の重い扉を開けると、またそれぞれが二重扉になった頑丈なドアのある個室が並んでいます。

その扉全てが鍵で管理されています。

そして、決まった時間にそれぞれの個室から出て、保護室のエリアで、テレビを観るとか喫煙するとかおやつを食べるとかしながら過ごすことが許されています。

エリア内でフリーになる時間も、患者さんの状態によって違います。

 

その日、私は保護室の担当でした。

ある患者さんが、個室のドアは解放中でしたが、自分の室内で過ごしていました。

落ち着いていて問題なく経過していた患者さんでした。

私は本人の個室の入り口にしゃがみ、向かい合って話をしていました。

その患者さんが前触れもなく、私にいきなり襲い掛かって来ました。

もちろん保護室のドアが解放されている時には、そのエリアに看護師1人でいることはありません。

異変に気付いた男性看護師がすぐにやってきて、その患者さんを諫めたので何事もありませんでした。

 

保護室を開放した途端、逃げ出そうとして勢いよく飛び出した患者さんに突き飛ばされたこともあります。

その患者さんは鬱状態で、それまで部屋の隅におとなしくじっと座っていたのです。

精神科では、常にそういうことが起こりうると想定しておく必要があります。

私は怪我をしたことはないですが、怪我をした看護師もいると聞いています。

 

暴力の理由は妄想

 

妄想にかられた患者さんが突然一人の看護師を対象にして追い回したことがありました。

殴りかかろうとして、すごい形相で病棟内を走り回り、数人がかりの男性看護師に取り押さえられました。

その患者さんもその直前までは特に変わりはなかったのです。

 

精神科は、大抵、男性看護師の数が多いので頼もしくもあり、トラブルを察知したら看護師総動員で対応する心得もあります。

なので、いざという時も大丈夫なのですが、そんなことも起こるという緊張感が必要なところです。

 

精神科患者さん全てが危険ではない

こんなことばかり書くと、精神科に対する偏見とか患者さんに失礼とか思う人もいるかもしれません。

でも、これは偏見ではなく、看護師はこのような危機管理も必要という現実です。

精神科の患者さんは、暴力的な人なのではなくそれが病状なのです。

しかも人によって病状は違います。

 

急性期はそれが一番顕著に表れていることが多いですが、治療がうまくいくと、まるで別人のように落ち着き、本来のその人らしさが見えるようになります。

ただ茫然としていた人に表情が戻り、「あー冗談言うような人だったのか」と驚かされることもあります。

強い薬を使っても激しい精神症状が治まらなかった人と、疎通可能になって来た時などは感動さえ覚えることもあります。

それに、ほとんどの患者さんは暴力と無縁で、気が小さくておとなしく、妄想の世界に閉じこもって怯えている人が多いです。

 

精神科の入院が必要な患者さんは病気なのであり、人格障害とは異なります。

混同されてしまうことも多いようですが「人格」と「精神病」で種類が違うのです。

患者さんの全てが、派手な症状のある危険な人ではないです。

ただ、接触の方法によっては暴力に巻き込まれることがあるのも本当です。

精神科ではそういう意識を持って仕事することが必要だと思います。

 

まとめ

精神科も、本来の患者さんが高齢になったり、認知症高齢者の入院が増えたりして、身体介護が多い点は他の科と変わらないです。

精神科はゆったりしていて暇とか楽とか言うけど、そうでもないと私は思います。

私は閉鎖病棟でしか働いてないので、開放病棟ならもっと楽なのかもしれませんが。

でも、いつでも患者さんの状態は変わる可能性がある。

慢性期の患者さんが突然悪化してガラッと変わることがあるのは、精神科であろうが一般科であろうが同じなのです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

スポンサーリンク

この記事を書いている人 - WRITER -

- Comments -

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

Copyright© ゆるしいろふわり , 2018 All Rights Reserved.

テキストのコピーはできません。