アラフィフジプシーナースのブログ

土俵おろして塩?人命より伝統重視の相撲界・看護師の救命措置は素晴らしかった

2018/11/26
 
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話題の絶えない相撲界ですが、先日の出来事でまた世間を沸かせてくれました。

現在、春巡業中ですが、挨拶に立っていた舞鶴市の市長が倒れ、それを救助しようとした看護師の女性に、こともあろうか「女性は土俵を降りて」としつこい全館アナウンス。

女人禁制?人命がかかっているこの期に及んで、そんな伝統が関係あるのですか。

私は同じ看護師として、あの看護師たちの行動は当然かもしれないが実に素晴らしいと思います。

しかし世論もいろいろあり驚いています。

今回はこの件を考察してみましたので、よろしければお付き合い下さい。

 

女性は土俵を降りろとアナウンスされるまでの経過

こんにちは。ゆきのです。

私は元々相撲をあまり見ませんでしたが、貴乃花親方の件ではいろいろ感じることもあり、はっきり言って相撲界が嫌いです。

そして今回の件でさらに追い打ちをかけ、ドン引き以外のなんでもない。

 

相撲は今、春巡業中で、この出来事の4/4には京都府舞鶴市で開催されていました。

舞鶴市の市長である多々見良三氏が土俵上で挨拶をしていた時のことです。

市長は挨拶の途中、そのまま突然、後ろ向きに倒れます。

観客が撮影したこの時の動画も放送されていますが、仰向けに倒れたままの市長はわずかに痙攣しているようにも見えました。

関係者の男性が集まり、倒れた市長を取り囲むのですが、誰ひとり何をするわけでもなくただ騒然としている様子がわかります。

おそらく動揺してどうしたらいいかもわからなかったのでしょうけど。

そこに客席から女性が駆け付け、土俵に上がり市長に心臓マッサージを始めます。

それを追って2,3人の女性がやはり土俵に上がり、心マッサージをしている女性から何か指示を受けて動こうとしています。

そこにアナウンスの声が響くのです。

「女性の方は土俵から降りて下さい」「男性の方が上がって下さい」と警告を繰り返します。

女性達が戸惑っているのも動画でわかります。

でも彼女たちは救命処置を止めません。

そしてかけつけて来た警察官に続きを委ね、土俵から降ります。

 

看護師はもちろん医療関係者なら当然の行動

駆けつけて心臓マッサージを始めた女性達は看護師でした。

まさに看護師の連携プレーがおこなわれたのだと思います。

目の前に人が倒れていることに気づいたら、咄嗟に動くのは看護師の習性というか、そのように訓練されている職種です。

それは綺麗事でも何でもなく。

看護師に限らず、普段人命に関わる仕事に就いている職種はみんなそうだと思います。

 

救急蘇生は一分一秒が勝負であり、その後の患者さんの運命はそこで決まると言っても過言ではない。

心肺停止で蘇生時間が一分遅れたら救命率も大きく低下します。

仮に救命できたとしても、脳への血流(酸素)が何分途絶えていたかによって、その人が社会復帰できる可能性も大きく左右されてしまうのです。

心肺停止を確認したらすぐに処置を始めなければ、迷っている時間はありません。

それを普段からよくわかっている看護師だからこそ、この行動だったと思います。

 

そして、後に報道されていましたが、この看護師たちは多々見市長の元部下だったそうです。

多々見市長さんは医師だそうですね。

救助にあたった看護師たちは、その市長がかつて院長を務めていた病院で一緒に仕事をしていた看護師だということでした。

 

市長搬送後に大量に撒いた塩について

(土俵は女人禁制だから)土俵に女は上がるなと言わんばかりの必死の「降りろ」アナウンスもひどいですけど、市長が救急車で搬送された後に、今度は土俵に大量の塩を撒いたという相撲界の行動もまた批判を浴びています。

あれだけ女は降りろと言った後なので、まるで土俵が汚れているから清めている行動のようにも受け取れるじゃないですか。

実際にそう捉えた観客もいるようです。

観客で、力士が普段撒くような量ではなかった、塩の量が半端なく大量だったと言っている人もいました。

 

しかし、これについては相撲協会側も理由を述べています。

女性が不浄であるという意味ではない、女性が土俵に上がったから清めたということではなく、相撲では、怪我人や病人が出た時には塩を撒くということをする慣習があり、それに基づいた行動と説明しています。

 

だけど見ていた観客は、あのアナウンスの後で騒然となり、説明もなく事情もよくわからないですから、女性に対して塩を撒いたと感じ、気分が悪い人もいたはずです。

 

実行委員会と相撲協会の見解

今回の件に関しては、相撲協会の方も八角理事長が当日中に早々にコメントを出し、アナウンスは不適切だったと謝罪しています。

 

また、舞鶴市の担当者は、救命措置をおこなってくれた女性達に感謝し、お礼したいというコメントを出しました。

その時点では土俵で救命処置をした看護師が誰なのかわからなかったようですが、後日それが判明したようです。

そして実行委員会から感謝状を贈りたい旨を伝えたようですが、看護師の方は「当たり前のことをしただけ。そっとしておいてほしい」とそれを断っています。

救命にあたった看護師としては、自分の行動が役に立ちその命が救われということが全てだと思います。

一般の方が救助活動を評価されるのとは違い、資格職の看護師は、何回も言いますがそういう職種なのですよね。

 

女人禁制か否かという議論ではないはず

この件によって、相撲界の「女人禁制」の伝統が今の時代どうなのかとか議論を呼んでいるようですが、私は、この問題って女人禁制について語ることなのか?とそれも違和感です。

 

その昔、やはり女人禁制の伝統により、相撲界は世間から批判を浴びたことが何度かあるようです。

子供の「わんぱく相撲」の地方予選で優勝したのが女子だったために、土俵に上げられないと言う理由で決勝には進めなかったとか。

女性官房長官がトロフィーを授与するにあたり、初場所の土俵上を提案したら相撲協会から却下されたとか。

女性知事が場所中に土俵上で優勝力士を表彰したいと申し出たが相撲協会から断られた話とか。

そして今回も、女性は土俵から降りろというのはこの相撲界の女人禁制の伝統が理由であり、アナウンスした若い行事はそれを意識していたからだということです。

今の時代、相撲ファンは女性も多く、それなのに伝統だからと女性を差別・排除するのは問題ではないか?

女人禁制は時代に合わせて柔軟に対応した方が良いのではないか?

公益財団法人なのに、いつまでも伝統にこだわって縛られるのはおかしい。

など、女人禁制を根本的に見直すべきというような話もたくさん出ていますが・・・。

 

土俵上で人が倒れて心肺停止になっている緊急事態に、女人禁制は何の意味があるのですか?

女人禁制がいいか悪いかは後日ゆっくり検討したらいいと思います。

でも救命措置は、伝統云々以前に人間として基本的なことなのではないですかね。

 

この市長さんは、クモ膜下出血で手術をされたようですが、本当に最初の看護師たちの救命措置が素晴らしかったということに尽きると思います。

亡くなっていてもおかしくないですから。

取り囲んでいた関係者だけで何ができたでしょうか。

こんな状況の中でもこの看護師は「私は看護師です。心臓マッサージできます!あがっていいですか?」と言って土俵にあがったそうです。

 

人が倒れていたら、意識、呼吸、心拍を確認します。

心停止を確認したら、とにかく心マッサージを開始します。

そして大声で人を呼び、役割分担の為にそこに人を集めることが大事なことです。

心得があり救命措置している人に、それを止めて出ていけとはなんですか。

 

まとめ

もし同じ状況に遭遇したら、私も同じようにできるだろうか?と考えました。

あれだけの会場で申し出て、土俵に上がることには勇気がいるかもしれない。

でも、あの看護師たちはそんなことは考えてなく、倒れている人を見た時の反射的な行動だったと思うし、きっと経験豊富な人達だったと想像します。

おそらく救命救急の現場にいる看護師ではないでしょうか。

しかも、市長は元上司で知っている人だったわけですしね。

それでも、世論では「女人禁制なのだからアナウンスは仕方ないこと」と認めるものもあり、私はビックリ!!でした。

「普通は起こらないことだから体制がなかったのも仕方ない」とかですね。

出来事にも世間の反応にもびっくりです。

海外でもニュースになっているようですが、拡散されたらいいと思ってしまいます。

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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