アラフィフジプシーナースのブログ

精神科の看護師にやりがいはあるのか?楽しい辛いは感じ方の違い

2018/11/26
 
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こんにちは。ゆきのです。

看護師の仕事はハードだけどやりがいもあって・・と、多くの看護師が口を揃えて言います。

忙しい部署でのやりがいもたしかにあるでしょう。

だけど、できれば楽しい部署がいいと思うこともあるのではないでしょうか。

そこへ行くと精神科は何となく楽しいようなイメージがありませんか?

精神科勤務での楽しいこと、辛いことはどんなことなのか。

これは精神科勤務していた時の私の体験談ですが、興味がある方はお付き合い下さい(^-^)

 

精神科の患者さんは計画通りには動かない

私は転職を何度もしたおかげで、一つの道を究めるということには残念ながら縁がなかったですが、いろんな世界を見たなーとは思っています。

病院違えば常識も違い、診療科が違えば看護師の会話も違う、大げさですが本当にそんなところがあります。

精神科は、学生の頃から興味があり、いつかは働いてみたいと思っていました。

実習で行って受け持ち患者さんも持ち、看護計画も立てましたが、精神科ほど看護計画丸つぶれになる科もなかったでしょう。

それはこれから書いていきます。

 

看護師免許を取り、すぐに精神科に就職した同級生もいます。

でも私はまだ若く、まずは看護技術を身に着けられる就職先を選びました。

その方が、後々つぶしが効くとも考えて。

私が精神科に就職したのは、一般科で十分仕事をした後の話です。

精神科急性期の病棟での勤務でしたが、精神科は一般病院より楽だろうと考えていました。

 

実習の時、病棟の看護師がドタバタしているわけでもなく、モニターの音が響くわけでもなく、輸液を山ほどワゴンに積んで部屋まわりしている看護師もいませんでした。

受け持ち患者さんは、若い女性でしたが意思の疎通が全くできない病状で、入浴拒否で髪もベタベタのその人を何とかお風呂に誘導しようというのが私の日々の主な計画でした。

実習の間、一度だけ浴室に誘導することに成功しました。

何がきっかけかは忘れましたが、別に何か画期的なプランを私が立てたわけではありません。

要するにたまたまなのです。

でも私は嬉しくなり、若い女の子だったので、あれこれ必要そうなものを揃えてついて行きました。

彼女は私など無視して、服を脱ぎながら浴室にたどり着き、そのままずんずんと中に入っていきなり浴槽にザバーっと入りました。

そしてザバーっとあがり、シャンプーしようと待機していた私を通り過ぎて、自分が脱ぎ捨てた汚れた服を着て部屋に戻っていきました。

それでも精神科の看護師は、私のプランを否定しませんでした。

「うんうん、お風呂に行く気になったしとりあえずは良かったね」というゆるい感じでフォローしてくれたのです。

 

わかってはいましたが、精神科の看護師になり改めて、精神科の患者さんの行動に常識は当てはまらない、と実感することになります。

 

閉鎖病棟は鍵の管理が全てと言っても過言ではない

私が勤務したのは急性期の閉鎖病棟でしたので、あらゆるところに施錠がしてありました。

そして、看護師はマスターキーを持たされています。

全ての場所の鍵はそれで開けるのです。

 

鍵の管理はとにかく厳しく、鍵が体から離れるということは許されません。

例えばキーホルダーに付けてポケットに入れておくとか、そんな無造作な持ち方ではだめなのです。

鍵を落とさない、失くさない、患者さんに奪われないことが大事なので、キーホルダーは白衣などに固定できてチェーンなどの長さのあるもの、そのまま鍵を体から外さずに使用できるものを使います。

また、鍵をどこに持っているか患者さんには悟られないようにする。

鍵を奪われないようになど言うと、何かとんでもなく物騒な感じがしますが、患者さんを守るためにも看護師がしっかり責任を持ち、施錠も確実でなくてはならないのです。

 

精神科にもいろいろな患者さんがいます。

入院している自分を受け入れている方もいますが、そこから外に逃走する(離院)機会をずっと狙っている患者さんもいます。

閉鎖病棟では、エレベーターを動かす時も鍵を使います。

だから患者さんが勝手にエレベーターに乗ることはできないのですが、エレベーターの近くで毎日待機している患者さんもいるのです。

何をするにも鍵がいるので、私も慣れるまではとても不自由を感じました。

そして、これがないと何もできないという窮屈さみたいなものも感じました。

 

精神科のナースステーション前には患者さんが列をなす

一般の病棟では、ナースステーションの前に患者さんがいると目立ちます。

何か用事かな?と誰もが気づきます。

でも、精神科病棟のナースステーション前には、朝は患者さんが集合すると表現した方がいい状況になります。

もちろん、みなさん何か用事があって来るのです。

たとえば、精神科では患者さんの持ち物も制限されていて、夜はナースステーション預かりというものもあります。

そういうものも個人個人で違っていて、自己管理を許可されている人もいれば時間制限の中で許可されている人、全く許可がない人など様々です。

それは携帯電話であったり、決められた本数のたばこであったり、洗面用具であったりと、いろいろです。

でもそれだけではありません。

看護師に何か訴えに来る人もいるし頓服の薬をもらいに来る人もいます。

とにかく看護師は窓口対応に追われます。

延々ととりとめのない内容を語りに来る患者さんも多く、それを聞き、切り上げる技術も必要です。

ナースステーション前がごったがえすのは、精神科独特の光景でしょう。

用があるのかないのか座り込んでいる人や寝転がっている人もいますので、何なんだとびっくりしますが、慣れると大体用事がわかるし、対応もスムーズにいくようになります。

 

楽しいことも辛いこともやりがいもこれに尽きる

精神科の仕事では、楽しいことも辛いことも全ては患者さんとのコミュニケーションと思います。

それは精神科に限ったことではないかもしれない。

しかし、精神科は特に患者さんの症状から、疎通が困難な状態が日常的です。

喋れないとか意識がないということではなく、会話はできたとしても意思の疎通ができないのです。

 

全く意味不明で、会話として構成を成していない、ただ言葉を羅列するだけの患者さんもいます。

論理的に話しているけど、主張していることが一般の常識とはかけ離れているということもあります。

 

行動も摩訶不思議です。

たとえば、廊下のその場所だけ「小川」でも流れているかのように、向こう岸(?)とこちらの岸(?)を飛んで行ったり来たりしている人。

その「小川」の場所に立っていたらその患者さんから「どいて!!」とひどく怒鳴られました。

あるいは、廊下で不自然な姿勢で固まっているので、どうしたのか聞いたら「腸がはずれているので修正している」と真面目に答える人。

毎日、同じ妄想を話しに来る人もいます。

実習の時のように、何故かお風呂に入らない人なんてざらにいます。

そういうあれこれは日常茶飯事です。

 

毎日がコミュニケーションであり根気強さが必要になります。

精神科の看護師は、あまり常識にとらわれずに人を受け入れるということができなければ、仕事が辛いと思います。

そういう辛さをわかっていて、「私は精神科の患者さんが嫌いだから精神科では絶対に働かない」と決めている看護師もいます。

 

精神科では、疎通がうまくいった時が楽しい瞬間でもあり、その人を理解し、寄りそえた時にやりがいを感じることができるのではないでしょうか。

 

まとめ

精神科では、患者さんから感謝の言葉もあまりもらえないどころか、逆恨みや意味もなく嫌われるとかいう理不尽に辛いことも多いです。

看護師も人間ですので、患者さんの反応が支えになることもあります。

だけど精神科では、そんなやりがいは得られにくいかもしれません。

でも精神科の患者さんもそれぞれに背景があり、歴史があるのです。

そういうことが理解できるようになると、その人のことも受け入れやすくなって来るのではないかと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。 

 

 

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