施設で認知症の96歳女性に熱湯をかけた介護士の倫理

社会・メディア

自分の働く介護施設の入所者に熱湯をかけ、重度の熱傷を負わせたとして介護士の男が逮捕されました。

介護施設での虐待事件は、残念ですが多いです。

この被害者には認知症があったそうです。

仕事はさぞかし大変だったということも想像がつきます。

でも越えてはいけないラインがあります。

そんなことは百も承知のはずだったと思いますが。

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被害者は重度の認知症だった

老健施設は和歌山県にあり、事件が起きたのは2018年1月9日の深夜1:20とありました。

この介護士の夜勤の最中でした。

被害者は96歳の女性です。

重度の認知症があったという情報が出されていました。

その女性が夜中に大声で叫び黙らなかったから腹が立ったと介護士本人が認めています。

ポットのお湯をコップに入れ、それを女性にかけ、被害者の女性は顏から首にかけて重傷を負って他の病院で入院治療中だそうです。

重度の認知症の患者さんが叫ぶのは珍しくありません。

黙れと言って理解できるような簡単なことではないので、介護者は苦労するのです。

この加害者は介護士ですから、誰よりも本人が一番わかっていたと思います。

夜中に叫び続けると、他の入所者の方が迷惑しますし眠れない方もいるかもしれません。

老健施設は、入院から在宅の間に位置し、医療やリハビリが提供できる施設です。

認知症専門の施設ではありませんから、いろいろな入所者の方がいらっしゃいます。

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どんな理由があってもやってはいけないことがある

介護士の男は、叫び続ける認知症の女性を何とかおとなしくさせたかったのでしょう。

どのくらいの時間をこの被害者に費やしたのでしょうか。

老健施設の規模にもよるとは思いますが、一般的に介護施設の夜勤人員は決して余裕はないです。

ただ不穏状態の方の相手をするだけではなくて他のルーティンの業務もあります。

夜中の1時くらいだったら、オムツ交換にまわる時間帯ですね。

思ったように仕事が進まずイライラするのも、時間に追われ焦るのも、疲れるのも、十分想像がつきます。

個人的に夜勤が続いてきつかったのかもしれません。

休みが取れてなかったとか、普段から疲労が限界に達していたのかもしれません。

実際にこの介護士がどんな人でどんな事情かは全くわかりません。

それでも、どんな事情があろうがやってはいけないことがあるのです。

なぜそのラインを越えてしまったのか残念です。

この介護士は24歳。

最近では、介護職に就く人が減ってしまっていてどこも介護職を募集しています。

私の知人にも施設責任者がいますが、必死で求人しているのが現状。

働き手である介護士がいないと、事業所は運営そのものも難しくなります。

そんな中で、若くて体力のある男の介護士は貴重な存在だったはずです。

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倫理とは何なのか

最近、高齢者を狙った強盗殺人事件が報道されていました。

被害者はそこで一人暮らしをしていた85歳の女性でした。

85年も長く生き、老後を静かに暮らしていたでしょうになぜ最後にそんな亡くなり方をしなければならないのか。

映像では、庭に実のなる木がありました。

そんな優しい自然に囲まれて、これからも穏やかに過ごせるはずだったでしょうに。

その被害者の写真や家が映し出されるだけで、胸が苦しく、腹立たしい、痛ましい事件でした。

加害者にとって、被害者の姿は自分のおばあちゃんと同じではなかったのでしょうか?

人として越えてはいけない一線を越えたということでは、事件に悪質も何もなく、どちらも同じと言えるのかもしれません。

どんな理由でも絶対にやってはいけないことがあるのです。

人としての倫理はそんなにも失われやすいものなのでしょうか?

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感情がコントロールできないなら職場を離れた方が安全

人は感情のある生き物ですから、たとえ仕事と割り切っているつもりでも、相性が合うとか合わないとか、好きとか嫌いとかがあるのは仕方ないと思います。

看護師だって申し訳ないけど、どうしても好きになれない人、苦手な人、嫌いという患者さんはいます。

それを否定し自分の心に無理を強いる方がきついと思います。

嫌なら嫌という自分の感情をひとまず受け入れてしまった方が楽になれます。

まず楽になりましょう。

私はそれほどできた人間ではないので、万人を愛することはできません。

その上で、これは仕事であり私達はプロです。

無理に好きになろうとせず、割り切って、適度に距離を持って関わる方が結果として相手にもきっと良いサービスを提供できると思います。

そして、第3者の目で「あーこれが私の腹が立つポイントだよなー」みたいに分析しながら接していると、感情も少しは冷ますことができるのではないでしょうか。

人との関わりは距離感が大事です。

それでも、どうしても怒りが蓄積してコントロールできないのであれば、もしかしたらその職場や職種が向かないのかもしれません。

引いた方が双方にとって安全なこともあると思います。

必要なのはその勇気です。

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まとめ

看護師も似たようなところがありますが、介護士の業界では若いスタッフの教育とか指導とかにほとんど手が回らないという現実があると思います。

全く関係ない職種からの転職の人も結構多いようなので大変でしょう。

認知症の方の対応は、ベテランになっても大変なので、上手でなくてもかまわないのです。

ただ、絶対に相手を傷つけるようなことはしてはいけないし、それは職種にかかわらずです。

もしも追い詰められているなら、頑張らなくていいから逃げ出しましょう。

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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